ちょっと事件がありました


ちょっと事件がありました。当社が設立当初より日本総代理店をしている英国(本社は今、米国)の会社が買収されてしまったのです。それも日本の大企業に。

 海外の輸入代理店の場合、こういったM&Aにより、いきなり代理権返上を宣告されることも珍しくなく、最も警戒すべきリスクなのですが、第一報が入った時は社員の手前、まあ、そういうこともあるよ、全然平気だよと平静を装っていました(笑)。

 そして先日、その英国の会社幹部たちが来日、買収する側の日本企業と今後の展開についての会談が行われたのです。もちろん、私たちは蚊帳の外。ハラハラ、ソワソワとその結果を待っていたのですが(もちろん平静を装いながら)、こちらの要望も通り、その日本企業に対して、日本の感染予防のマーケットをプレゼンさせていただくことになりました。

相手はTVコマーシャルでも有名な大企業の幹部の方々でしたので、珍しく緊張してしまいましたが結論から言うと、我々のお客様との絆やコンサルティング・セールスのビジネスモデルを価値として評価いただき、モレーンは単なるディストリビューターではないですネ、現状維持でいきましょうということになりました。

 プレゼン中、妙な感覚に襲われました。約20年前、たった一人の有限会社で英国人の社長を相手に代理権をくれとプレゼン(直訴)した時のことを急に思い出したのです。基本、ノスタルジーは好きではありませんが、20年後に日本の企業を相手に同じ代理権を巡って日本の感染予防の歴史を語ることになろうとは夢にも思いませんでした。プレゼンには英国の幹部たちも同席しましたが、英国人、米国人、台湾人の混成チーム。もう国は関係ありませんネ。グローバルの波にちょっと溺れかけた出来事でした。

代理権を取った29歳の頃。まだヒゲはありません(笑)


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