2019年2月20日水曜日

日本環境感染学会 JSIPC2019開催予告

 いよいよ明後日から第34回日本環境感染学会(2/22,23 神戸)。感染対策を専従とする当社にとって全身全霊を注ぐ学術集会がスタートします。企業展示も過去最大規模で展開、スタッフの顔付きもこれに向けて尖ってきています(私が一番かも笑)。

今年もいくつかのWhat’s Newをこの学会に向けて開発しました。手洗いシンクの排水口の汚染除去ユニットやゾーニングできない汚染エリア(汚物処理室や耳鼻科外来等)の耐性菌ソリューション、そして手指衛生評価点数化アプリもいよいよ、ローンチします。

今までに見たことのない感染予防ソリューションをぜひ、モレーン・ブースにてご体験ください。

スタッフ一同、展示ブースでお待ちしています!

第34回日本環境感染学会総会の詳細はコチラ


2019年1月9日水曜日

CES2019に参加

 

 本年も宜しくお願い申し上げます。
 今年の第1回目のブログは、米国ラスベガCES2019に参加中、Las Vegasです。
 世界最大の家電見本市であり、世界最新のテクノロジーが紹介される展示会ですが、自動車も主たるメーカーは全て巨大なブースを展開しており、大手家電メーカーも自動車を出展したりしているので、もはや何が自動車で何が家電かもわかりません笑。ハンドルがないクルマもあるし笑。ちなみにドローンは直近で、荷物だけでなく、人も普通に運ぶようになるようです(写真参照)。家電もAIが自分で調理したり、勝手に足りない材料は注文したりと、やりたい放題です笑。

 ただひとつ言えることは、ほぼ全てのブースの製品は、インターネットにつながり、AIが頭脳になるということ。

 ベライゾンのCEOが昨日のKeynoteで今年は5G元年と宣言されてましたが、AIとIoTが、さらにこの通信速度(4Gの約100倍)を手に入れることにより、ほぼ全ての産業で劇的な進化が起こると思います。もちろん、医療も。医療ももっと家電化し、生体データを家がモニタリング、さらには必要に応じてAIが医療機関と連携すると行ったスマートハウス、スマートシティ構想の展示もこちらでは、あふれています。

 特にデジタルヘルスへの参入企業はスタートアップも含め、今年は最大とのこと。医療行為や医療機器承認というハードルはありますが(AIがミスをして死亡事故が起こったら誰の責任かという、クルマの自動運転と根っ子は同じ問題)、それが患者や生活者のためになるのなら、この流れは誰にも止められないと思います。

 面白いモノがいっぱいの見本市ですが、びっくりした製品をちょっとシェアしますね。

1)Bellが開発した6人乗りドローン。将来的には無人で飛行するとのこと。2023年に運行開始とのことですので、もう未来の話ではありません。


2)ランボルギーニのマッサージ機。
これ買わないかな(買えない)笑。

3)スマホでエコー。
スマホアプリで動作するエコー。画像診断はクラウドで管理、AI診断も。FDA承認済み。超音波診断が完全にポータブルになります。

4)オンデマンドメディカル検査
家庭で聴診器検査、体温、舌圧子検査データを取り、IoTデバイスから家庭医とコネクト。
遠隔で診断。


3)血圧計付きスマートウォッチ
日本のオムロンさんが開発。ついに血圧計もウェアブルに。FDA承認済み。


その他、具体的な商談もあり、詳しくは書けませんが、ヘルスケアテック系は多数のIoTデバイスが出展。特に検査機器関連はIoTと5Gによってポータブル化し、価格が劇的に安くなることが予想されます。また、画像や数値化されたデータの判断はAIの得意とするところなので、この分野でも破壊的イノベーションが進む可能性が高いです。

2018年12月30日日曜日

ひとり会議2018

 今日は年末恒例の「ひとり会議」を誰もいないオフィスで開催しました。この1年を振り返り、そして次の1年を妄想する1日です。

 今年は新しく始めることも多かったのですが、10年以上も手がけてきた製品から撤退することを決めたりと苦しい判断もありました。組織改革にも本格的に取り組み、特に部下上司のつながりや、チームの達成感に関しても、幹部連中にかなりガミガミと言い続けたと思います。でも、声を荒げたり、言い続ければ伝わるもんでもないなと、今日あらためて気づきました笑。

 振り返れば、今年も思い出す度に「あー!ぎゃー!」と思わず声が出るような失敗もたくさんあり、ひとり会議ではありますが、結構うるさかったと思います笑。当たり前ですが、良かったことはなぜ上手くいったのか、悪かったことはなぜ回避できなかったのかを、今日は特に丁寧に、あらためて検証してみました。

 年末に幹部連中にはキャリアシートを作成してもらい、それをベースに個人面談したのですが、私自身もこのキャリアシートに自分の強み、弱みを書き、それを踏まえた上での来年の自分の役割、目標を記載、「自分面談」しました(今年初の試みです笑)。
経営コンサルの一倉定さん曰く、「会社には良い会社、悪い会社などない。あるのは良い社長、悪い社長だけだ。」だそうです。はい。ぐうの音も出ません。
今日のこの緊張感とワクワク感を忘れずに、来年も干支のごとく、猪突猛進したいと思っています。

 今年1年、大変お世話になりました。皆さまのご指摘やご声援に大いに励まされ、勇気をいただきました。本当に有難うございました。深く感謝申し上げます。


 来年が皆さまにとって素晴らしい1年になりますように深くお祈りいたします。

 それでは良いお年を!

 草場恒樹



2018年11月21日水曜日

環境の消毒って、必要なの?

 

私がこの仕事を始めた25年前は、「環境の消毒って、必要なの??」といった議論がちょうど始まった頃でした。当時はまだ、ホルマリンで手術室を燻蒸消毒したり、グルタラールアルデヒドを病室内に噴霧したりするのも普通でしたので(本当です笑)、それは必要ないよね、という議論が始まった頃だったんです。

 この議論の発端は、医療関連感染(院内感染)は「手指」の汚染が主原因であり、環境の消毒は重要でない、してもすぐに汚染されるから無意味、むしろ、ケミカルが人体に有害というエビデンスや意見が多数を占めるようになっていったという経緯があります。

言うまでもなく、感染制御に最も重要なのは、今でも「手指衛生」です。

 極端なことを言えば、手指衛生がもし、完璧に出来るなら、感染制御はそれだけでほぼ完了です。もちろん、大元を断つと言う意味で抗菌薬の適正使用も重要であり、再生する必要のある医療機器・器械の洗浄、消毒、滅菌も重要であることは言うまでもありませんが。

よって、手指衛生が完璧なら、環境衛生は必要ありません、
と言っても過言ではないと思います。
 そもそも手指衛生が完璧なら環境は汚染されにくいし、たとえ環境が汚染されたとしてもWHOの5つの瞬間で手指衛生が完璧なら、患者さんに伝播のリスクは発生しません。

 ただ、手指衛生を完璧にすることは、この25年を経てもできていません。世界中で様々な教育やセミナー、最近ではセンサー等のIoTを利用した監視システムも開発されていますが、未だに決め手となる解決策は出てきていません。手指衛生のコンプライアンスは25年前よりは格段に進歩はしているはずですが、耐性菌の台頭もあり、院内感染は未だに大きな課題です。なので環境からの手指への水平伝播を防ぐために環境表面の衛生があらためて重要になってきているのです。ただし、20年以上前の環境消毒が空間を消毒する要素が大きかったのに対し、今、あらためて世界で大きな流れがきている環境衛生とは、環境空間ではなく、手指が汚染されるリスクのある環境表面の衛生のことです。
 そして、環境衛生もまた、清掃や消毒などを人が行う行為であるが故に、完璧にすることは難しい。また、グローブやマスク等の個人防護具PPEのコンプライアンスも完璧を求めることは同様に非常に困難です。

 どの対策も完璧が難しいから、それぞれを補う仕組みが必要になってきます。感染制御は、だから、一つの対策だけでは成り立たず、一つ、一つの対策を紡いでいく(バンドルする)、我々はそれを「感染管理のチェーンをつなぐ」と呼んでいますが、その対策のチェーンをつなぐことが大切であり、それが感染予防、感染制御だと我々は考えています。

 では、根本的な問題として、
 なぜ、完璧にすることが難しいのでしょうか。

 それは言うまでもなく、「人」だからです。

 これまで手指衛生ができないのは、ひと個人の問題として「教育」が世界中で重視されて来ましたが、教育だけでこの向上を図るには限界があると思っています。人間の行動は科学されてきていますが、いまだに謎が多く、医療に限らず、行動科学は全ての産業で、マーケティング上、必須であり、最もホットな領域となっています。

 今後の感染制御の方向性については、大きく2つあると考えています。一つは、質を均一化、標準化するために、人を介さない自動化を取り入れると言うこと。そしてもう一つは、教育だけにに頼らない「人とモノとの関係性」をもっと深く読み解き、「行為につながるデザイン」をもっと強化する必要があるということです。

 簡単な例で言いますと、例えば、環境衛生の自動化であれば、完全自動化は当分、難しそうですが、標準化できない人の手を介した後の「質の保証」を担保すると言う意味で、スイッチ一つで誰が操作しても同じ消毒レベルまで自動で実行できるシステムや、個人防護具PPEに関してもその着脱等に、簡素化、自動化できる余地はまだ残っていると考えています。

環境衛生の自動化、UV-C照射装置。 昔あった紫外線照射とは異なり、空間ではなく、環境表面に強力なUV-Cを照射。短時間(5〜10分間)で耐性菌を除菌。


 手指衛生剤やPPEのディスペンサーに関しては、思わず目を引くであるとか、触って見たくなるといった感性に訴える要素は「重要な性能」だと考えています。一般的にこれらのディスペンサーは周囲環境に調和する基調でデザインされることが普通と思われていますが、その結果、識別しずらい、目立たない状況が多く発生しているような気がします。
 ちなみに我々のPPEディスペンサーは、病院環境に通常見られないようなパープル色であったり、真っ赤や緑といったあえて調和しないカラーを選んでいます。お客様からは社長の趣味だと思われている節もありますが笑、そんなことはありません(キッパリ)。また、あえて邪魔になる場所に設置し、気づきによって、行為につながる、促す設置場所も重要だと考えています。

 研修直後は手指衛生の遵守率が上がるが、2〜3ヶ月もすると元どおりとは、「感染管理のあるある」とよく言われますが、この人間特性を逆手に取る手法など、まだできることは多そうです。
ご興味のある方はご一報ください。色々な手法をご一緒に試してみませんか。

カラーコード可能。目立つ、どこにでも付けられる、オシャレなPPEディスペンサー

病院内で見かけない「パープル色」のPPEディスペンサー

環境清拭ワイプも「緑」と「赤」のディスペンサー。遠くからも識別できる。






2018年10月24日水曜日

会社は誰のものか?

 昨日は「2018ワールド・アライアンス・フォーラム東京円卓会議」に参加。「公益資本主義」のお話。「公益資本主義」とは聞きなれない言葉で何やら政治思想的な話と思われるかもしれませんが、簡単に言うと、短期的に株価を上げることに執着し、株主への還元を最優先とする米国型の「株主資本主義」ではなく、企業は顧客や社員、世界や国、地域社会にに長期的に貢献できる存在であるべきとの考え方。昨今、ますます重視されている企業価値の指標ともなるESGやSDGs*にも深く関連し、今回の会議を通じて、その本質を理解できたような気がします。

「会社は誰のものか」という議論は以前からありましたが、決して株主だけのものではなく、会社は社会の「公器」であり、その目的は事業を通じて「公益」に貢献すべきという考え方には非常に共感できました。もちろん、経営者としては利益を出さなければ、社員を幸せにはできず、社会にも貢献できないので、あらためて、会社とはどうあるべきかを深く考えさせられる会となりました。

 今回はうちの元社員がこの財団に転職し、会議に招待してくれました。人のつながりに心から感謝。
 災害支援、そしてアフリカを中心とした感染症対策も単なる支援ではなく、事業としての取り組みもスタートしています。


* 従来の財務指標だけでなく、企業経営の持続性や可能性を下記の指標で企業価値評価に取り入れようという動きが拡大しています。
ESG : Environment(環境)、 Social(社会)、 Governance(ガバナンス)
SDGs : Sustainable Development Goals(国連による持続可能な開発目標)


 下記の写真は本文とは関係ありませんが笑、先週末に長野県にトレッキングに行った時のもの。世界に誇るニッポンの紅葉。世界の自然環境を持続的に守るのも我々の必須の勤めですね。








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