PPE(個人防護具)の物流について

 中国の「ゼロコロナ政策」の影響により、PPEの物流に関して深刻な遅延が発生しています。モノはあっても人がいなくて運べない、出港できない状態。現在も国内で流通する医療用PPEはグローブとN95レスピレータを除き、ほとんどが中国で製造されており、現時点で従来の倍近いリードタイムが発生しています。今後、中国での新型コロナが上海だけでなく、他の地方都市に拡散することがあれば、PPEのサプライチェーンに甚大な影響が出る恐れがあり、我々も警戒を強めています。具体的にはこの中国の政策が上手くいくとは思っていなかったので、すでにかなりの在庫を積み増ししており、中国に一極集中しないようにN95は他のアジア諸国への製造拠点を分散しました。医療施設の皆さまにおかれましては、GW後の自施設のPPEの在庫状況をご確認下さい。

 価格に関しても物流コストの上昇と、中国との取引は通常US$で決済している日本企業がほとんどだと思うので、昨今の急激な円安の影響で、今後の価格上昇は避けられないと思います。我々もギリギリまで最大限の努力をします。

 写真は今年の厚生労働省の前にある日比谷公園のネモフィラ。2年前、PPEの争奪戦に勝ち抜くべく、厚労省に足げく通った際に癒され、翌年はマスクなしで来たいなどと思っていましたが、3年目もコロナの収束が見えない中でのお花見になってしまいました。

 あと、一踏ん張り、皆さま、頑張りましょう!

 何かお困りのことがありましたら、ご遠慮なく一報下さい。









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