2015年10月2日金曜日

英国病院見学(過酢酸ワイプ、マセレーター、ポータブルトイレ)


IPS2015終了後、East Sussex州にあるEastbourne District General Hospitalを視察しました。6,000人以上のスタッフを抱えた地域最大の急性期病院であり、在宅を含めた地域医療サービスも提供。



接触予防策の必要な患者さんの個室前には、全て「過酢酸ワイプ・スポリサイダル」、「水溶性ランドリーバッグ・アクアフィルム」が設置(赤いホルダー)されていました。過酢酸ワイプは芽胞形成菌、C.ディフィシルに対応します。




カーテンは不織布のディスポーザブルを使用。患者ごとの交換は実際には難しいようでした(コストと手間)。
但し、出来るだけ、カーテンに触れなくても出入りできるように、カーテンレールが2重構造となり、プライバシーにも配慮できる構造となっていました。





 
汚物処理室:汚物処理用マセレーター。英国では定番です。

マセレーター用のパルプ製便器。段ボールは尿器。保管にはかなりのスペースを要する。

 
 *マセレーター:ディスポーザブルのパルプ製の便・尿器を専用のマセレーター(粉砕機)で粉砕し、排水。20年以上前から英国では定番の汚物処理手法。
 利点はC.ディフィシル等の耐性菌に対して汚物容器をディスポーザブルとしてリスクを軽減できる可能性があること。
 欠点は、ランニングコストがベッドパンウォッシャーの数倍かかることやディスポ便・尿器の保管にかなりのスペースを要すること。

 昨今、日本でもマセレーターの紹介は始まっていますが、未だ普及しているのは世界でも英国だけであり、その他ベッドパンウォッシャーと共に使用する新しい封じ込めの手法も開発されていることから、今後の日本での普及はまだ、未知数です。いずれにしても、患者さんの感染リスクを最低限にすることが我々の目的なので、ひとつの手法にこだわらず、常に最新、最適な運用方法を提案していくモレーンの方針に変わりはありません。今後の我々の新しい提案にご期待下さい。


個室のバスルーム
個室にはバスルーム(シャワー、トイレ)が設置されていますが、ポータブルトイレも必ず1部屋に1台が配置されています。多床室においてもポータブルトイレは1患者に1台が必ず配置され、退院後は、全てのポータブルトイレが過酢酸ワイプ・スポリサイダルで1台ずつプロトコルに従ってクリーニングされていました。

ポータブルトイレは過酢酸ワイプで徹底的にクリーニング




















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