製品開発について(北米出張)

今日から北米です。
今回のミッションの目的は次世代の感染予防策の開発。米国およびカナダのメーカー数社とのミーティングと複数の医療施設を視察します。

 モレーンの製品開発のプロセス、それは全て現場での「観察」からスタートします。お客様との日常的な会話やヒアリングから得る情報も非常に大切ですが、それを裏付けたり、医療従事者であるお客様自身が意識されないで行っている行動から得られるヒントは少なくないからです。

「観察」する上で非常に大切だと思っていることは「共感力」。我々モレーンが毎年リリースする製品のヒット率が高い理由はここにあります。競合会社さんにはあまり知られたくありませんが(笑)。
 我々もコンサルタントとして現場に行く時は、つい、ここはこうすればいいと口に出してしまいますが、製品開発の立場で現場に赴く時は、このコンサルタントとしての眼と口は封印し、「共感力」の感度を最大にします。すなわち、医療従事者の眼を通して体験を捉えること、現場の医療従事者がなぜ、その行動をとるのかその理由を理解することに最大の注意を傾けるようにしています。その結果、お客様も意識できていなかった隠れたニーズを発見できたり、問題を捉え直すことができるようになり、新製品開発の足がかりとなるのです。

 モレーンの製品はそのほとんどが海外で製造されていますが、この「共感力」から導かれた我々のアイデアや発想が欧米・アジア各国の先端メーカーにもフィードバック・共有され、いいカタチでの開発サイクルがグローバルに広がっています。海外のモレーンパートナーも欧米やアジア各国で約20社となりました。

シカゴ・オヘア空港で一時の休息


シカゴ・オヘア空港のトイレに設置されたシャープスコンテナ(針捨てボックス)

北米出張のハブになるシカゴのオヘア空港ですが、トイレには必ずシャープスコンテナが設置されています。
DM(インスリン自己注射)注射針の廃棄が主な用途ですが、米国ではドラッグユーザーに対する注射器の廃棄用としてのニーズも少なくありません。厳重なロックがかかり、手が入らない構造になっています。

下記は米国の飛行機の窓から。





























飛行機の窓からの夕日

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