「針刺しゼロの日」の制定

 昨夜(16日)の職業感染制御研究会 第1回報道関係者向け講演会に参加。
 この講演会は、8月30日を「8=はり、3=さし、0=ゼロ」の願いを込めて「針刺しゼロの日」と制定し、医療機関だけでなく、患者を含めた全国民に啓発することを目的に、報道機関向けに開催された。
(講演:木村哲先生、吉川徹先生、満田年宏先生、李宗子先生)

以下はメモランダム;
・国内では年間5万件(報告されていないものも含めれば推計20万件)の針刺しが発生。
・新規発生のC型肝炎の内、35%は医療関連感染。
・米国では2001年に「針刺し予防連邦法(H.R.5171)」が制定され、安全装置付きの鋭利器材や鋭利器材用廃棄容器の使用が義務付けられているが、日本では米国で違法とされる器材が多く使用されている。
・「針刺し事故Accident」ではなく、「針刺し損傷Injury」。
・日本で普及が遅れているのが、通常の注射針、予防接種針、インスリン針。
・透析患者のHBV, HCV感染のリスクが透析年数が長い程、増大。
・看護師のインスリン注射時の針刺し件数7,000件/年(推定)。
・落下していたインスリン針を拾おうとした清掃作業者が針刺し損傷(病院以外でも発生)。


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