社員の風疹対策

 風疹の感染が2008年の全数報告が始まって以来、最大の報告数(昨年の30倍)となっており、今現在も増加中、ピークはこれから夏にかけてです。風疹の症状自体は重篤化することは稀ですが、妊婦が感染すると赤ちゃんに難聴、心疾患、白内障、発達障害等の障害が発生する「先天性風疹症候群」が25 - 90%という非常に高い確立で発生することがあり、大きな問題となっています。国内の医療行政も予防接種に関しては、これまで一貫した政策がとられていないことから問題を複雑化させています。
 基本的には23歳以降の男女は風疹の予防接種を1回しかしておらず、年代に寄っては各自医療機関での個別接種や自由選択だったため、1度も予防接種をしていない人も多くいると考えられます(特に男性)。添付の日本医科大学感染制御部が制作された2013年における対応表を参照下さい。
日本医科大学感染制御部のfacebookページより

 モレーンとしても、遅ればせながら、全額会社負担で全社員対象に予防接種を緊急的に行う手配としました。当初、抗体検査の後、必要に応じて接種をと考えていたのですが、時間がかかり過ぎたのと、抗体があった場合でも、再度接種による特別な副反応はないとの意見をいただき、確実性とスピードを優先、全員を対象としました。実際の接種は個人面談後、問題がなければ、ゴールデンウィーク明けには完了予定です。
 感染予防を生業とする会社が社員対策の後手に回り、深く反省している次第です。

下記リンクを参照下さい。
国立感染症研究所 風疹Q&A

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