モレーン社内メール:COVID-19対応

 下記は新型コロナウイルス感染症がパンデミックとなった2月ごろから定期的に全社員向けに私から発信しているメールのコピー(直近の第18回)です。社内向けなので一部表現に不適切な部分もあるかと思いますが、ご容赦ください。

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モレーンの皆さん、

お疲れさまです。
連日のCOVID-19対応を有難うございます。世の中がテレワークにシフトする中、出社して頑張ってくれている社員の皆さんには感謝しかありません。

 さて、COVID-19対応のアップデート Vol. 18です。

 全国の感染者数が増加の一途を辿っています。先月の初め、国内感染者が10万人を超えたとセンセーショナルに報道されていましたが、1ヶ月足らずですでに16.7万人に達しています。
重症者も軒並みに増え続け、12/8現在で536人に達し、病床のひっ迫も東京、大阪、北海道はステージ4(感染状況が最も深刻な状態)に突入して医療崩壊も現実味を帯びてきました。ちなみに旭川は一部でもう崩壊しています涙。
 旭川クラスター封じ込めに土日もなく、奮闘している杉山支社長をはじめ、北海道支社には本当に感謝です。

 言うまでもありませんが、医療崩壊が意味することは、新型コロナで亡くなる方を救えなくなるという問題だけでなく、他の疾患や事故等で重篤な患者、新型コロナのその何倍もの命が救えなくなるということです。ICUが新型コロナ患者で埋まるということは、医療体制としてあってはならない異常事態です。
 政府分科会の尾身会長も言っておられるように、「個人の努力だけに頼るステージはもう過ぎた」状況であり、個人的には、GO TOとか言っている場合ではないことだけは確かです。
感染対策は経済の敵ではなく、経済を回すためにあります。経済を回したいなら、感染予防策を徹底し、早急にCOVID-19を封じ込めないとこの状況はダラダラと悪化の一途を辿ると思っています。

 我々の役割もこれからさらに多様化していきます。これまでのCOVID-19患者に備えるという仕事とともに、これからは、多発する医療機関でのクラスターを実際に封じ込めるというい依頼も増えると予想します。このことは、ICRや技術部のスタッフが現場に入るリスクも増えることを意味するので、あらためて、モレーンの現場における方針を明確にします。何度も書いていますが、アップデートした箇所もあるので、必ず熟読して下さい。

 会社は社員が院内感染のリスクが高い場所(レッドゾーン)へ出入りすることを一切、禁じます。必ず遵守して下さい。

 感染リスクが高い場所(レッドゾーン)とは;

・COVID-19患者がいる同一の区域
・COVID-19患者がいない区域でも、施設が汚染エリアとして定め、医療従事者がPPEを着用しないと入れない区域(廊下、汚物処理室含む)
・COVID-19患者はすでに退院したが、清掃が終了していない病室
・COVID-19患者をケアする医療従事者がPPEを脱衣する場所(この場所はイエローゾーンではなく、レッド)

 その他、判断に迷う場合は直ちに相談して下さい。ミンティの設置やUVDIの照射等で施設から頼まれた場合も、上記のレッドゾーンでの作業の一切を禁じます。今後はクラスターが発生した場所で、清掃前にリスクを減らすためにUV-C照射したいという要望も増えると予想します。その際は、施設の方に操作方法を教えて、施設の方に照射をお願いして下さい(UVDIの操作は他社と比べても圧倒的に容易です)。現場との関係で心苦しい状況もあるかと思いますが、会社で禁じられていると話して下さい。ただし、丁寧に心のこもった取扱説明を必ずお願いします。また、その際はその旨を上長に必ず報告して下さい。サポートします。また、クラスターによっては、ゾーニングができておらず、知らずしてレッドゾーンに踏み入れている可能性も否定できないので、そのような現場に行く時は事前のヒアリングを必ずして上長と相談ください。判断に迷ったり、不安なことがあれば、気軽になんでも相談してください。

 技術部に関しては、以前、通知したように、下記に定めます。汚物処理室の状況・環境は必ず確認して下さい。
・COVID-19患者の病室にトイレがなく、共同トイレが汚物処理室と隣接している場合はレッドゾーンです。基本、修理はできないので相談下さい。
・COVID-19患者は病室に隔離されており、ベッドパンのみが汚物処理室で処理されている場合、そのリスクは高くありません。ただし、修理前1時間および修理中の汚物処理室の使用は一切、止めていただくように施設にお願いして下さい。修理中にSK汚物流しを作動させる場合は、必ずフタをすること。その際のPPEは手袋、ガウン(袖のあるもの)、サージカルマスク、フェイスシールド(アイウェア)を着用。
その他、判断に迷ったり、不安なことがあれば、必ず相談して下さい。

また、あらためて、下記を徹底して下さい。またかと思わず必ず、熟読して実行すること。自分自身、そして家族を守るためです。

モレーンの8つの遵守

1)手指衛生!
 手に触れるものは汚染されていると考える。マスクは万能ではない。出社時、帰社時、帰宅時は必ず手指衛生をすること。お昼やトイレでオフィスを出た時も社内に入る時は毎回です。本社ではアルゴスセーバーをエントランスに設置しました。出社時は必ずここで1)検温、2)マスクチェック、3)手指衛生、を行って下さい。データは総務部のPCに転送されます。発熱があった場合は入室せずに上長に報告ください。
 アルコール製剤の使用方法も重要。手のひらに、ノズルが止まるまでしっかりと1プッシュしてアルコールを取り、まずは指先をつけ込むように消毒してから手指全体に擦り込むこと。

2)首から上を触らない!
 色々なモノに触ってもすぐに手指衛生できない場合も多いので、これを習慣にして下さい。感染経路は、手から口、鼻、眼です。

3)感染クラスターに近づかない(3密を避ける)!
 これまで感染が確認された場所(クラスター)に共通するのは、①換気の悪い密閉空間、②人が密集していた、③近距離で会話や発声行われていた(密接)という3つの条件が同時に重なった場所です。これらの3つの条件が全て重ならないまでも1つまたは2つの条件があれば、何かのきっかけで3つの条件が揃うことがあるので注意が必要です。このような条件では局所的に「空気感染」が起きています。

4)咳エチケット
 オフィスでも必ず実施して下さい。手で押さえると手が汚染されるので、袖ですること。マスクをしていてもエアロゾル は発生するので、袖で押さえて下さい。

5)ユニバーサル・マスキング
 症状出現の2日前から感染性を発揮することがわかってきたことから、自分は感染しているとみなして、マスクは特に会話のある場合は、全員がすること(オフィスでも徹底して下さい)。
 自分の席でPCに向かっているだけの場合はマスクを外しても構いませんが(できるだけする)、会話する場合は(電話含む)必ずマスクをして下さい。
 マスクの種類に関して、社内でも様々なマスクをしている人を見かけますが、飛沫の防御性能に大きな違いがあることが分かってきているので、社内では会社支給の不織布のサージカルマスク(ASTM基準)を着用して下さい。もし肌が荒れる等、問題がある人はご相談ください。
国立大学法人豊橋技術科学大学 2020年10月15日より


6)身近な環境衛生 
 オフィス内のデスク周り(キーボード、マウス、スマホ、デスク、引き出し把手など)を1日に少なくとも1回以上、アルコールワイプ(アクアワイプス:75%)で各自、清拭消毒する。営業車も使用者は、乗車前と乗車後にアクアワイプスで車内を清拭消毒する。
 オフィス内で共有する高頻度接触面(ドアノブ、スイッチ類)は1日に少なくとも1回以上、アクアワイプスで当番が清拭消毒する。東京の当番はとりあえず、草場、草場エミ、多湖、川口で実施する。寒くなる季節ですが、セキュリティに注意しつつ、窓は開放(開け幅は気温により調整)、ドアは閉じる、換気扇、サーキュレーター、加湿器(水切れに注意)も作動させる。コーヒーサーバーにも手指衛生剤を配置しているので、コーヒーサーバーや電子レンジに触れる前に手指衛生を必ずして下さい。

7)会議室
 座席は最低でも1M以上空け、出来るだけ最少人数かつ、時間も短くする。参加者全員が必ずマスクする。会議内容を考慮しつつ、ドアは開放する。換気扇、サーキュレーターも作動させる。
 会議使用後は、使用者が必ず、アクアワイプスでテーブル、椅子、リモコン、スイッチ類を清拭消毒する。来客があった場合は、上記に加え、受付電話、玄関ドアノブもしっかりとアクアワイプスで清拭消毒する。会議中の飲食は厳禁(飲み物も)、来客時のお茶、お水の提供もマスクを外す機会が増えるので禁止。お客様にもご説明ください。

8)健康管理
 出勤前に体調を自己チェックしてください。特に発熱や風邪症状がある場合は、無理な出勤は絶対にしないで下さい。必ず、拠点長に相談して下さい。
拠点長、マネージャは詳細はいりませんが、自身と部下の健康状態を従来通り、毎日、必ず直接確認してメールで私に報告ください。
 現在の状況では、感染対策のプロであるモレーンのスタッフでもいつ、どこで感染するかわかりません。体調がすぐれない時は、遠慮なく上長に相談して下さい。絶対に無理して出社したり、客先に出向くことは厳禁です。同居の家族の体調がすぐれない時も同様にご報告ください。
 原則、この時期、同居の家族以外との飲食は禁止とします。今発生しているクラスターのほとんどが飲食関連です。飲食はマスクを外さざるを得ないので、リスクが急増します。家族で外食もできる限り避け、する場合も混んでいるお店や換気の悪そうな店は必ず避けてください。
 年末年始は実家に帰省したりと飲食の場が増えると思いますが、ご家族に高齢者や基礎疾患の方がいる場合は、今年は家族を守るために我慢して下さい。自分は健康だから大丈夫だと思っても、注意が必要です。二次感染例の40-45%は無症状者から感染していることがわかっています。

※各拠点の環境整備は、拠点長の責任です。拠点がクラスター化しないよう、最大限の配慮をお願いします。必要な備品は直ちに購入して、換気にも十分気をつけて下さい。何か問題があればいつでも相談して下さい。


下記の厚労省分科会による「5つの場面」も参照ください。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html


COVID-19の第3波も今が正念場です。
モレーンの多くの製品・サービスがCOVID-19封じ込めのKeyとなっています。

引き続き、日本のために頑張ろう!

何か不安なことがあれば、いつでも連絡下さい。

以上。

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