年頭のご挨拶 2016年

新年、明けましておめでとうございます。

謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

 この年末年始は本当に天候に恵まれました。ブルーに澄み渡る青空、赤く燃えるような夕焼け、そして東京でも驚く程の星空。この年末年始は空ばかり見ていた気がします(笑)。

 このブログを読んでいただいている皆様も、ご家族や友人、それぞれが大切な方々と穏やかな年末年始をお過ごしになられたのではと願っています。

 さて、2016年がスタートしました。相変わらず世界は激動しています。新興国の経済も失速ぎみで、結果的に先進国に頼らざるを得ない世界経済が今年も続くこととなり、その先進国も結局は実態経済が伴わない金融緩和に頼った流れになりそうです。米国の9年半ぶりの利上げ、ロシアとウクライナ・トルコの緊張関係、中国の南沙・尖閣諸島領土問題、IS(イスラム国)のテロ、欧州のシリア難民問題等、書き出すとキリがない程、景気回復を妨げる諸問題が山積しており、世界はかつてない混迷を呈しています。日本では、アベノミクスの第2ステージとして「新3本の矢」が打ち出されました。GDP600兆円、出生率1.8、介護離職率ゼロの実現を目指すとありますが、人口が確実に減少しているこの国でこれらを実現するのは容易なことではありません。

 ただ、ここで言いたいのは、世界を悲観している、もうダメだということではありません(笑)。むしろ、この混沌とした世界だからこそ、丁寧に読み解くと大きなチャンスがあると思っています。日本の医療の世界でも2025年問題に向けて、「地域包括ケアシステム」が動き出しており、これには「出生率1.8」や「介護離職率ゼロ」も深く関わってきす。感染対策も医療施設だけでなく、地域全体で実施していかないと封じ込むことができない状況になってきています。賛否はあると思いますが、難民・移民の受け入れも「介護離職率ゼロ」や昨今のサービス業を中心とした人手不足を考えると避けて通れない課題だと思っており、海外からの旅行者の急増を含めて、感染症のリスクが増えることも予想されます。
 
 このように一見脈絡もない多様な課題ですが、当事者意識の感度を最大限にして、自分の問題として注意深くを読み解いていくとそこには大きなチャンスの芽があることに気付かされます。

 世界は不安定な情勢が続き、為替の急激な変動等、不確定要素はたくさんありますが、自分たちの力ではどうにもならないことを嘆いたり、責任転嫁しても何も始まりません。今年も我々一人一人が問題を考え抜き(考え込まず)、そこで得られたソリューションを行動に移していきたいと思います。誰も見たことがないチャレンジを今年も予定しています。どうぞ、モレーンのアクションにご期待下さい。

 今年も皆様のご支援を宜しくお願い申し上げます。

                      2016年 謹賀新年

                         草場恒樹

杉並の自宅近くから富士山が見えました。

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