第30回日本環境感染学会・展示編

 モレーン最大のイベント、日本環境感染学会が2月20日、21日に開催されました。今年は神戸。参加者は約7,500名と医学会でも最大級、感染関連では世界最大の学会です。

今回は、学会と当社との共催で招聘したラッセル・オルムステッド先生をはじめ、米国、英国、スウェーデンのパートナー企業4社のCEOも集結し、企業展示では当社が最大の展示ブースを展開しました。
 多くのお客様より今年もモレーンさんは気合いが入ってますね、と言っていただきましたが、気合いが入っているどころか、この学会には毎年、命をかけてます(笑)。

展示社中、最大のスペースで展開しました。

 毎年展示には製品以外にお客様を「おもてなしする」ためのグッズの開発が必須との社内規定(?)があり、今年もモレーンのネットワーク・デザイン部が知恵を絞りました。その裏話を少しご紹介しますね。
 今年の学会ではブースでのコーヒーサービスが初めて解禁されましたので、コーヒーとそれに合うお茶菓子をというコンセプトが固まり、最終的に出来たのがコレ。本学会限定の非売品です。
ん?ビスコの顔が....?(笑)





コーヒーカップも学会限定・非売品の特製。
チェックボックスにご注目下さい笑。



グリコさんに依頼したビスコは実は6種類。皆様がお口にしたビスコはどのタイプだったでしょうか?各種の制作個数は100個以下ですので、6つ揃えるのは至難の業。超レアなコレクターズ・アイテムですよ。

特に「私の○○」のタイプは大人気....のハズ(笑)。

 
 展示会場の外でビスコを食べている方々に遭遇、耳を傾けてみると、私はかわいいキャラのだった(たぶん、モコちゃん)というのに対して、もう一人の方が、私はおじさんのだった〜。と下がり気味に言うのを聞いて倒れそうになりましたが(爆)。




ちなみに毎年ネクタイも制作しているのですが、今年はコレ。完全オリジナルデザインです。
 こちらも非売品ですが、今年は特に好評で多くのお客様より欲しいとのお言葉をいただきました。





 優れたプロジェクト、人の心を動かすような仕事は楽しくなければならないといつも思っています。遊び心や楽しさの文化が会社になければ、イノベーティブな製品やサービスは生まれないとも信じています。新しいアイディアは、厳格な日常のビジネス・シーンの延長線上だけからでは発生しにくく、ご来場のお客様の笑顔が見たい、ビックリさせたいという純粋なスタッフの思い、自由な発想から生まれます。このことはちょっと乱暴ですがイノベーションを生み出すプロセスと同じであると考えているのです。
 医学の学術集会(学会)で遊び心は不要と考える方もいらっしゃると思いますが、どうかご容赦いただき、今回の我々の「おもてなし」でちょっとでもニヤリとしていただけると本当にうれしいです。




 さて、肝心の展示内容ですが、今回最大規模のブースにも関わらず、それでも広範囲に製品をご紹介するスペースは足りず、展示テーマを「環境衛生」と定め、展示製品を下記に絞り込みました。

≫クリネル・環境清拭用ワイプ・システム:
クリネル・環境清拭トレーニングプログラム
環境表面を正しく清拭するとはどういうことか。ワイプの性能がいいのは当たり前。大切なことは病原体を除去することを目的にするのではなく、医療関連感染のアウトカムを減らすことを目的にすること。そのための運用をターミナル清掃のためのUV-C照射システムも含めてご提案し、大きな反響をいただきました。





≫環境封じ込めユニット・ミンティECU3:
 また、学会共催のモーニングセミナーも絡めてご紹介した、環境封じ込めユニット、ECUがさらに進化してECU3としてデビューしました。
 院内の改修工事等で発生する粉塵がいかに感染のリスクとなるか、それを封じ込めるために何をすべきかを米国CDCでも勧告されているICRA(イクラ:Infection Control Risk Assesment)に準拠したセミナーで実施例を交えてご提案しました。
 






≫サイレンティア・スクリーンシステム:
交差感染のリスクが取り沙汰されているカーテンに替わる新しい提案、サイレンティア・スクリーンシステムも大好評でした。高いインテリア性を保ちながら、次亜塩素も含めた強い耐化学薬品性を実現し、汚染表面を直ちに清拭消毒できるデザインとなっています。
そのスムースな操作性とデザイン性は現物を見て触っていただくと、感染予防のプロフェッショナルの方々は必ず欲しくなります。はい(笑)。


≫PPEキュービック・オーガナイザー:
 医療用グローブにイノベーションを起こしたグレイシア・ゼロが、ゼロ・シリーズとしてエプロン、マスクもセットにして、かつてない使い易さ、コンパクトさでセット・デビューしました。グローブだけでなく、エプロン、マスクも必ず、「1枚づつ」、「素早く」取り出せるので、装着の遵守率に貢献し、取り過ぎたグローブ等を箱に戻すことによる汚染リスクを排除します。


 環境衛生にも欠かせない個人防護具PPEをどの場所にどのように設置すべきか。手指衛生も含めてディスペンサーの形状や設置位置と遵守率の相関を科学すべく、「感染予防・行動履歴分析システム・セイバーSAVER !」もバージョンアップして展示しました。






 今年も本当にたくさんのInfection Preventionistsの方々にセミナーをはじめ、ブースにもお越しいただき、本当に有難うございました。素直にうれしかったです。中にはブースに何度もお越しいただいたにも関わらず、接客中でご対応できなかったり、アイコンタクトのみで直接お話しできなかったお客様も多数あり、本当に申し訳なく思っております。皆様にいただいたこの膨大なエナジーで、明日からまた全力疾走で駆け抜けたいと思います。
 あらためまして、深く感謝申し上げます。有難うございました。





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