ガイドラインとモチベーション

人間は本来、「自律性(自分でやりたい)を発揮し、自己決定し、お互いにつながりたいという欲求」を備えているとのこと。この要求が満たされる時、私たちは動機づけられ、生産的になり、幸福を感じるそうです。会社の経営者としてスタッフのモチベーション・アップは最優先課題のひとつ。私も日々悩み、悩んで、もがいています(笑)。

新時代のモチベーションは活動によって得られる外的な報酬より、活動自体からもたらされる内的な満足感と結びついていることが最近の研究でも明らかになってきました(多くのエビデンスが出ています)。では我々にとって内的な満足感とは何か、そのことについて今回は少し触れてみたいと思います。

「活動自体からもたらされる内的な満足感」、結論から言えば我々の場合、感染から人の命を守ろうという自律的な活動、それ以外にありません。

最近、ちょっと気になっているのが規則やガイドライン。誤解を恐れずに言えば、企業も医療施設も規則やガイドラインにちょっと縛られ過ぎてはいませんかとの懸念。

ガイドラインが重要であることは感染予防の世界で今さら言うまでもありませんが、ガイドラインを遵守することに焦点を合わせて監視を強化し過ぎると、本来、スタッフが持っていた患者さんを感染から守りたいという内発的動機づけが影をひそめてしまい、怒られたくないという外発的な動機づけが蔓延して、モチベーションが下がっていくような気がします。企業でも売上目標にとらわれ過ぎて、部下を前に目を三角にしている管理職の方がいたりしますが、いくら大声を出してもその声は届かないばかりか、ヤル気がどんどん失せていったりするのです。

従来、ガイドラインには目的意識を取り入れるという役割はないので、導入を推進する際は当たり前のことだとスルーせずに、スタッフ一人一人と感染から人の命を救うという目的意識の共有を強化することが大切だと信じています。

今、ウチの会社に必要なのも規律の強化による監視ではなく、目的意識の共有強化。
いろんなアクションがスタートしていますが、まあ、こんなことをブログに書くと「草場社長、内的動機づけも大切ですが、外的動機づけ(給料)のアップもヨロシク!」と、ウチのスタッフから突っ込みが間違いなく入ると思いますので、事前にに記しておきますネ(笑)。



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