PPE近況アップデート

PPE関連の最近の状況をアップデートします。

 経産省・厚労省対策チーム経由で今後、N95やガウンの配布が始まります。時間がかかり過ぎて何度も激昂しそうになりましたが、飛沫が飛ぶといけないので、ユニバーサル・マスキングで何とか抑えています涙。今後、余程大きな波が来ない限り、感染予防物資は落ち着いていくと思いますが、悲観的な要素も多々あります(後述)。

 今週は、クラウドファンディングのお力を借りて、在宅医療向けのサージカルマスク(医療用規格)を10万枚、2団体にそれぞれにお届けしました。病院にはかなり出回り始めましたが、福祉施設、在宅向けのPPEはまだまだ、絶望的な状況にあります。
 来週からは、クラウドファンディング、職業感染制御研究会のお力を借りて20万枚の医療用マスクをまだ十分量がない医療施設向けに配布、N95(NIOSH承認品)やプラスチックガウンの配布も別団体からスタートします。微力ですが、継続的にご支援は続けていくつもりです。

 ただ、今、一番不安なのが、医療用検査用グローブ(ニトリル)です。米国がプレミアを付けて爆買いを続けており、マレーシア政府もそれに乗っかって今後、価格の高騰は必至です。ウチの専用ラインも生産量を落とさないことを条件に毎日のように原料価格を睨みながら交渉を続けています。ご使用中のグローブの流通状況のご確認は怠らないでください。

 環境消毒用ワイプも不織布がマスクの異常な需要に引っ張られ供給が不安定になってきています。こちらはグローバルサプライチェーンが分散しているため、一概には言えませんが、流通の状況は常時、ご確認ください。
 緊急事態宣言も全国的に解除が進み、東京はまだなのに急に人が増えたように感じます(急すぎる)。PPEも出回り始めたので、気を緩めたいところですが、まだまだ絶対に安心はできません。

 ちょっと悲観的な話をすれば、今、我々はこんな最悪のシナリオも想定しています。
今後、夏にかけてCOVID-19は一旦収束に向かっても、世界経済の悪化が本格化(たぶん確実)、グローバルサプライチェーン(医療製品だけでなく)の寸断から保護主義もさらに台頭し、モノが高騰さらに不足(医療品も)、季節的に豪雨・台風災害も恐らく今年も来る(大地震もあるかもしれない)。そんな最中、COVID-19の第2波が襲来(PCRの普及で患者の波は遥かに大きいと思う)、その時、医療崩壊を避けるための十分な物資を確保できるかどうか…。
 基本、楽観主義者であり、災害も第2波も来ないかもしれませんが、最悪は常に念頭に作戦は立てておくべきだと思っています。我々中小企業1社にできることは限られていますが、モレーンの災害感染予防支援チーム(MDAT)のスローガン、「我々は微力だが、無力ではない」を念頭に思考停止せずにできることを実行していくつもりです。

 喫緊でサージカルマスクやN95(NIOSH承認品)、プラスチックガウン、環境用アルコールワイプ等の感染予防製品が必要なご施設がありましたら、直接、メッセージを下さい。数量に限りはありますが、可能な限り低価格でお届けするようにします。

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