謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

 新年、明けましておめでとうございます。

 謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

 さて、2013年、一体どのような年になるのでしょう。昨年末に世界は滅びるというマヤの予言は幸運なことに外れましたが(笑)、国内の政権が自民党に交代し、景気は急速に回復したかのように見えますが、政権が変わるだけで景気が一気に上向くと考えられるほど、現代の日本経済は単純な状況ではないと思っています。期待のアベノミクスにも財政赤字拡大という大きな不安があり(個人的にはコンクリートへの大規模投資は反対です)、ユーロ危機や、なんとか先送りした米国の「財政の崖」問題、中国や韓国との領土紛争等、山積した問題はグローバルにリンクし、一体化した世界経済が不安定を増幅させています。ここ何年かは世界を含め、日本の景気に関しては、残念ながら楽観的な気持ちになれそうにありません。

 この情勢不安定な中、私たちはどうしたらいいのでしょうか。

 感染予防の需要は、多剤耐性菌の台頭だけでなく、財政難における医療費削減の波、即ち、院内感染を予防することによるコストメリットの認知が浸透してきたこともあり、益々高まってきています。モレーンの売上げもお陰様で昨年も過去最高を更新しました。これ自体は非常に喜ばしいことですが、何が起こるかわからないこの不安定な時代にあって、最も重視しなければならないこと、それは誤解を恐れずに言ってしまえば、売上げや利益ではないと思っています。自らの「価値」を高めること、それに尽きると考えているのです。

 個人的には、昨年ほど「モレーンの価値」を意識した年はなかったと思います。色々なキッカケはあったのですが、多くのお客様の思いに真剣に聞かせていただき、自分たちの存在意義をスタッフとことある度に議論しました。海外のパートナー企業の経営者にも積極的に会いに行き、その交流もお互いの価値(バリュー)を認め合い、高め合って、使命を全うするにはどうすべきかのディスカッションであったと思います。激論に発展することも少なくありませんでしたが、彼ら海外のパートナーが一様に「モレーンは特別」と言ってくれ、深い絆となっていくのは実はこんなシンプルな思いの共有が重要であったと勝手ながら信じています。

 毎年、年頭に年賀メールをスタッフ全員に送っているのですが、今年は「自分の価値をどうすれば上げることができるのか」というテーマを投げかけました。自分の価値が上がれば会社での貢献度も上がり、給料も上がります(笑)、転職も引く手数多かもしれないヨと。では、どうすれば価値が上がるのか、そもそも価値とは何なのか、多くの社員が考えを聞かせてくれました。私自身、経営者としての価値をあらためて考えさせられました。昨年読んだ本の中にも、業績を上げている上司の共通点は、リーダーシップでもなければマネジメント能力でもなく、部下の教育が出来る人との調査結果がありました。

 今年は私自身の価値を上げるために「社員教育」を根本的に見直し、色々な新しいチャレンジをしていきたいと思っています。

 今年も期待の新製品が目白押しです。日本環境感染学会も目前に迫っています。今年のモレーンのチャレンジにぜひ、ご期待下さい。

 我々が提供する「価値」には人の命がかかっている。

 今年もロケットスタートです。

本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。


2013年 謹賀新年 バルセロナにて。


草場恒樹

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