年頭のご挨拶2021年

 新年、明けましておめでとうございます。
旧年中はご愛顧をいただき、誠にありがとうございました。

 新型コロナウィルスに対峙する全ての医療従事者の方々に感謝を申し上げるとともに、収束に向けて、我々モレーンは、今年も全力で医療施設をサポートさせていただくことをお約束いたします。

 本年も宜しくお願い申し上げます。

 下記は、毎年スタッフ向けに配信している「年頭の挨拶」2021年度版です。
社内向けメールですが、今年のモレーンの取り組みや姿勢をご理解いただけると思いますので、ご一読下さい。
 思い上がりと取られてしまう文節もあるかと思いますが、社内スタッフ向けゆえに、ご容赦いただければ幸いです。;

-------------------------------------------------------------------------------

モレーンの皆さま、

 明けましておめでとうございます。
 本年もどうぞ宜しくお願いいたします。

 今年も恒例の年頭の挨拶をさせていただきます。
この年末年始、東京はまた天候に恵まれましたね。日本海側は大寒波となり豪雪となった地域もあった様ですが、皆さんのご家族やご親戚に被害がなかったことを願います。
 私はといえば、年末はギリギリまでオフィスにいましたが、新年は親戚等で集まることもなく、自宅で本を読んだり映画を見たり、散歩したりと新型コロナ禍での束の間の休日を家族で過ごしました。皆さんはいかがだったでしょうか。

 さて、2021年がスタートしました。去年がそうだったように今年もスタートから新型コロナ対応に突入です。
 昨年末から感染拡大に歯止めがかかっていません。都内では12月31日に新規感染者が1,337人確認され、新型コロナの場合、感染者の1%が重症化することがわかっているので、このペースで新規感染者が発生すれば、東京都が確保している重症者用の220床は月末までに確実にオーバーフローし(31日時点で重症者89人)、救える命も救えなくなります。本日、菅首相は会見で今週末には東京、埼玉、千葉、神奈川の1都3県に対して「緊急事態宣言」を発出することを検討するとしましたが、正直に言ってちょっと遅きに失した感があります。先に述べたように、おそらく今月末にかけて患者は急増し、最悪、患者を新規に受け入れることができない施設が連鎖的に出てくる可能性が高まってると考えています。ただ、我々モレーンとしては、決してあきらめず、医療施設のクラスター化を阻止すべく活動をより強化するとともに、社内も緊急事態宣言に対応した体制にシフトします。特にこの1月、2月は正念場です。

 先日、新聞のコラムに長崎原爆資料館の入り口に張り出された「長崎からのメッセージ」の紹介がありました。メッセージには「新型コロナ」、「核兵器」、「環境問題」という世界規模の問題を3つ挙げ、それらに立ち向かう時に必要なことは同じだと書かれていました。それは、「自分が当事者であると自覚すること。人を思いやること。結末を想像すること。そして行動に移すこと。」であると。僕たちモレーン・スタッフも感染対策の仕事をしているので、自分は感染してはならないと大きな緊張感でみんなが働いてくれていることを僕は知っています。それでも、この状況下では自分が、家族がいつ感染するかもわからず、それを誰よりも自覚しつつも、医療従事者を守ることを常に考え、クラスター化という結末も予測しながら、行動しているモレーン・スタッフを僕は心底、誇りに思っています。
 新型コロナによって、感染は誰もが当事者となり、「感染管理は大衆化」(注*)しました。でも、どれだけの人が、まわりを思いやり、結末を想像して行動できているでしょうか。今、行動できている僕たちはさらにその先、「未来」を考える機会に接していることも忘れずに意識してください。自分がハンドリングできることと、そしてできないことをあらためて明確に分けて考え、モレーンの「未来」を想像して下さい。僕の思考は今、そこにフォーカスを合わせようとしています。

 昨年はPPE関連で政府関連の会議に出席したり、メデイアにも取り上げてもらったりと、これまでにないハイライトを経験し、有難いと思いましたが、同時に一部の政府関係者の当事者意識の無さに声を荒げたり、SNSでいわれのない批判を受け、噛みついたりもしました。
 ただ、この経験を通して一つ自分自身にあらためて筋金が入った気がしています。それは、偽善と言われてもいい、どんなに叩かれようが構わない。国や自治体が動かなくても、やるべきと思ったことは単独でも全力でやるということ。これは精神論だけで言っているのではありません。医療従事者、患者にとって正しいことをやれば、後から必ず理解される、僕たちはどんな時も現場の人たちと共にいる、それを忘れなければ、結果は付いてくるということです。

 日本、そして世界の「未来」を想いながら、まだ見えていないニューノーマル、「大衆化した感染管理」(注*)の行く末に目を凝らして下さい。今年のテーマは「未来・みらい」とします。そして自分自身の「未来」にも思いを馳せて下さい。台湾のPPE管理システムを構築したジェンダーレスのIT相、オードリー・タン氏は、「私は政府と共に働いている。政府のためにではない。」と言い切りました。その揺るぎない自信と任務を果たす姿勢に僕は胸を打たれました。モレーン・スタッフにも「モレーンと共に働いている」という意識を僕は望みます。そんなメンバーが集うチームが本当に強い組織なんだと思います。

 日本が立ち直るキッカケになる。その想いでこの1年もこのチームで走り抜けたい。

 今年は初日からロケットスタートだけど、さらにブースターも追加して、全開で行こう!

 本年もどうぞヨロシク!

 謹賀新年

 草場恒樹

注*:「感染管理の大衆化」はモレーンの経営理念です。








コメント