西日本豪雨災害支援 MDAT出動

 西日本豪雨災害で被災された皆さま、避難されている皆さまに心よりのお見舞いを申し上げます。
 被害状況の甚大さに未だ震撼しているところですが、感染制御の専門企業として何をすべきか、被災者の方々の立場に立って、行動に移していきたいと思っています。

 モレーンのMDAT(モレーン災害支援チーム)も先週末より岡山営業所、関西支社を中心に活動を開始しており、先日は広島に2チームを派遣しました。
 ライフラインがダウン(断水)している被災地のCNIC(感染管理認定看護師)と直接コンタクトを取り、我々がご提供できる製品をお伝えし、現地で求められる物品と照らし合わせてピンポイントで直接現地の病院にお届けしてきました。決して勝手にモノを送りつけるような身勝手なプッシュ型支援ではないつもりです。
 昨日もチームは愛媛で活動していますが、被害の大きさに自分たちの微力さを痛感するとともに、あらためて災害支援とは何か、何をすべきかを考えさせられています。

★我々企業の災害支援の目的は2つ。
1)感染予防製品を被災地に迅速かつ必要とされる場所へ届けること。
2)被災者に感染予防製品の正しい使用方法を伝えること。

★大規模災害時の課題はいくつかあります。
1)既存の物流が崩壊するため、現地まで物資を届ける手段を構築する必要があること。
2)救援物資は大量に全国から現地自治体に届けられるが、自治体自身が物資を仕分けしたり、医療現場に分配する機能を持てないため、本当に必要な場所まで届かない
3)上記のような状態の中、支援する側も「欲しいものを言ってください」ではなく、何を提供できるのか、現地に選んでもらえるようなメニュー提供など、早期にきめ細かい対応が必要。
4)我々自社の課題ですが、東京本部が被災した場合、これまでのような支援は困難。

 一企業でできることは余りにも限られますが、目的も課題も明確なので、我々自身でできること、国や行政に対して働きかけていくこともあきらめずに、思考停止をせず、継続していきたいと思っています。

MDATのメンバーの持ち物もチェックリスト化していますが、今後、被災地に入られる方は、特に復旧、復興作業において呼吸器の防護、目の防護に注意してください。豪雨による汚泥には多くの有害物質が含まれている可能性があるので、今後の猛暑で乾燥後は有害な粉塵と化します。作業内容に合わせてマスクを選択し、呼吸器と目を防護することは重要です。被災者だけでなく、ボランティアの方々にも必須です。どんなに暑くてもマスクの装着は忘れないで下さい。よくマスクから鼻が出ている人を見受けますが、言うまでもなくマスクの意味がないので、厳禁です。

作業内容によって呼吸防護具を選択する必要があります


状況に応じて必要な感染予防製品。詳細はお問い合わせください。


昨日のMDAT本部 物流が寸断されているため、物資のピックアップポイントを検討しているところ
MDAT関西・岡山チームが神戸で物資をピックアップ。自社便で広島の病院までお届けしました





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