先端医療と感染リスク

ロボット手術 ダヴィンチ・サージカルシステム

昨日はダヴィンチ低侵襲手術トレーニングセンターの開所式に参加するため、名古屋に行ってきました。話題のロボット手術の日本初の臨床トレーニングセンターということもあり、
テレビや新聞各社の取材や記者会見まで開催され、盛大な式典となりました。

低侵襲で患者の負担が少なく、人技を超えた精密な遠隔オペレーションを可能とするダヴィンチのロボット手術アーム「エンドリスト」。この緻密な動きを実現するためにその構造は複雑を極め、それ故に洗浄・消毒が感染予防上の課題となっています。私たちはこの課題に取り組むべく、英国製のダヴィンチ専用洗浄消毒装置をこのセンターに設置させていただき、エンドリストの再生処理の一端を担うこととなりました。

今後も現場からの要望でロボットアームはさらに進化、複雑化していくと考えられますが、それに伴って洗浄消毒はさらに困難になっていくと予想します。先端技術として昨日もテレビカメラのスポットライトの中心にあったロボット手術システム。先端医療の進歩が感染リスクの増大とならぬよう、洗浄・消毒の分野にも我々なりにスポットライトを当てていきたいと思っています。
ロボット手術アーム「エンドリスト」の先端(直径5mm - 8mm)







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