講演会


先週、ある上場企業で講演をさせていただいた。

ご依頼の題目は「感染対策の今後の展望」だった。

題目に声が裏返った。
僭越はなはだしいとお断りしようと思ったが、依頼主のOさんのご期待にお応えしたいとの気持ちが勝り、お受けした。

持ち時間は1時間。正直、その内容に苦しんだ。
Oさんを恨んだ。色々と悩み、偉そうな資料を作ったりデリートしたりを繰り返した。

結局、社内スタッフ向けの研修で使用した資料を披露し、我々の日頃の取り組みや思いをストレートにお伝えすることにした。結果はどれだけご参考になったか甚だ疑問だが、喜んではいただけたと思う(たぶん...)。

いつも礼儀正しく、行動力のあるOさんの発案で実現した講演会だったが、我々感染予防関連企業はこのような企画によって横のつながりをもっと持つべきだと素直に思った。学会や展示会で得意の腹の探り合い(?)をするだけでなく、ざっくばらんに我々はこんな思いで仕事をしている、みたいな話がお互いにできればもっとこの業界にとってプラスになることが生まれるような気がする。

他社を出し抜くことに実は密かな喜びを感じたりしていた昨今の自分に深い自省をこめてこの文章を記す。

しかしながら、facebookのようなSNSのおかげでこのような思いを人に伝えることが可能となってしまった。
良いのか悪いのか今の時点では正直よくわからないが、コンプライアンスやガバナンスも含め、SNSによって企業の在り方が大きく進化する岐路に立っているのは間違いないように思う。

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